はいこれで俺の西部劇おわりー!許されざる者
1992年米公開映画
監督/製作:クリント・イーストウッド
製作総指揮:デヴィッド・ヴァルデス
共同制作:ジュリアン・ルドウィッグ
脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス
キャスティング・ディレクター:フィリス・ハフマン
プロダクション・デザイン:ヘンリー・バムステッド
美術:エイドリアン・ゴートン/リック・ロバーツ
この作品の制作期間はわずか39日。(撮影期間52日)
ですがクリントイーストウッドは公開10年前から構想を練っていたそうです。ではなぜすぐ作らなかったのか...
それはクリントイーストウッドが主人公のマニー程歳を取っていなかったということ。歳を取るまで許されざる者の映画製作を待ってたということです。
・簡単ストーリー説明
西部劇の映画。
ある街で売春婦の顔を切り刻んだ男が捕まった。でも保安官のリトルビル(ジーンハックマン)は処刑とか裁判とかにはせず馬4.5頭あげて許してもらえ的な感じでその男を解放、売春婦達はそんな軽くていいの⁈あたし達の立場はどうなるの⁈と反論するが上手く丸め込まれなすすべもなかった。
そして売春婦は決断する。
顔を切り刻んだ男を賞金首にかけよう。
一方その頃主人公のマニー(イーストウッド)って男が1人の女性と結婚して子供2人産んだんだけど奥さん死んじゃって男手一つで家畜の世話したりして子供2人養ってたんだけど途中で限界きてどうしよっかなーて思ってたときに賞金稼ぎの話が舞い込んできて、じゃあちょっと行ってくるって子供2人に別れの挨拶をして(2週間で戻ってくるよ的な)なんだったら友達のネッド(モーガンフリーマン)とあと、賞金首の話を教えてくれたキッド(ジェームスウールヴェット)の三人で賞金首を倒しに行こうということに。
一方その頃賞金首がいる街ではリトルビル(ジーンハックマン)牛耳る保安官集団がそんなことで売春婦如きが賞金首かけやがって的な感じでとりあえず街に銃持ってきた奴らは見せしめに銃取り上げて殴るぞ的な感じ。
そこから始まるマニーとリトルビルの戦い.....
簡単に言うとこんな感じのストーリーです。
映画「許されざる者」のよさ。
・監督主演のクリントイーストウッド自身は多分良い意味で大雑把なのかなと感じた。売春婦が馬を持ってきた賞金首に馬糞?的なやつを投げるシーンでは、1人の売春婦役の女優さんの背中に泥がビッシリ掛かってしまって投げる気力が失せてる女優さんの表情が少し見れます。
なんかリアルですよねそういうの。
それにおっけー出す監督の性格もなんか好きだなーて。
・物書き役(ソールルビネック)の演技がリアル。
なんだかんだあって臆病者で物書きである男が銃をリトルビル(ジーンハックマン)から取り上げで主導権を握ったシーン。
「もしも、この銃をあいつに渡したらどうなる?」的なこと言うんですけどそのときに舌を口内で一周(口を閉じたままベーローンて感じ)してから話すんですよね。人間そんな動きする?って一瞬思ったんですけど、それくらい動揺してるけど気持ち高ぶってる的な心情が表現されていてリアル。
・日本盤の許されざる者(渡辺謙主演)もあるんですけど日本盤の奴は「誰々が、殺されましたー!」てな感じでドラマティックに物語が進むんですけど、クリントの許されざる者は「えっ?あの人?死んだんですけど、、、」的な感じで会話にリアリティを持って行っているんですね。一つ一つのシーンに起承転結はあるんだろうけど無いようなあるような曖昧な感じが好きだなーて。
なんでここまでリアリティがある映画なんだろってなって調べてみたら撮影とかカット割ってカメラマンの人たちに任せてるそうです。
クリントイーストウッド監督本人は俺が演出は好きにやるからそれに合わせた絵を取ってくれ的な。
・演出だけがリアリティを作ってるんじゃない。
この作品にはアンチヒーローヒロインというものも含まれてると言う。
美女が行く町々に都合よくいるわけないだろ。
二丁拳銃とかで綺麗に相手の脳天撃てるわけないだろ。
そんなの西部劇のクリントイーストウッド自身否定してますよ〜、、、
と思うがそれを年取ってからしたかったっていうのはなんかカッコいい。